2026/09/10

ラフテーとは、沖縄の豚の角煮、その意味と選び方

「沖縄に行ったらラフテーを食べなさい」と言われたことはありませんか。うなずきながら、正直よくわかっていなかった、という方はけっこう多いと思います。
ラフテーは、豚バラ肉の煮ものです。皮のついた分厚いバラ肉を、泡盛としょうゆとかつお出汁で、箸を入れるとほろりと切れるところまで煮込んだもの。沖縄料理店や食堂でよく見かける料理です。

※価格はすべて税込です。在庫は変わることがあるので、最新の情報は各商品ページでご確認ください。生のお肉やお店で炊いたばかりのラフテーはお送りできないため、常温で日持ちする形にととのえた商品を集めています。

書き方も少しゆれています。ラフテー、ラフティー、ラフティ。メニューによってばらばらですが、どれも同じ料理です。もともと沖縄の言葉なので、耳で聞いた音をどう文字にするかで差が出ているだけなんです。読みとしては「ラフテー」が本来の形とされています。

そしてもうひとつ、よく聞かれるのが「三枚肉とは違うの?」。

三枚肉は部位の名前で、皮つきの豚バラ肉を指します。ラフテーは、その三枚肉を泡盛やしょうゆで時間をかけて煮た料理です。つまり「三枚肉を使った料理がラフテー」という関係で、イコールではありません。沖縄そばや重箱に入る三枚肉の煮付けともよく似ていますが、まったく同じものとして扱われるとは限りません。実際には、宴席では「ラフテー」、沖縄そばや重箱では「三枚肉」という名前をよく見かけます。ただし店や家庭によって、呼び方も作り方も差があります。

では、本土の角煮とはどこが違うのか。ここからが本題です。沖縄・国際通りのお土産店として、ラフテーという料理の中身と、その背景にある少し長い話と、いま通販でお届けできる沖縄の豚をまとめました。

ラフテーとは、どんな料理か

もう少しだけ具体的に書きます。

使うのは、皮のついた豚バラの塊です。これを一度ゆでこぼして余分な脂を抜き、角に切って、かつお出汁と泡盛でことこと煮ます。しょうゆは一度に入れず、二回に分けて足す。これが沖縄で長く受け継がれてきたやり方で、沖縄県栄養士会が公開しているレシピも、NHKの料理番組で紹介されている作り方も、そこは同じです。

甘みには砂糖を使いますが、黒糖を使うレシピもあります。仕上がりは、しょうゆ色のつやをまとった四角い塊。箸を入れると繊維がほどけて、皮の部分がとろりとしています。

食べ方は自由です。そのままごはんのおかずにしても、沖縄そばにのせても、泡盛の横に置いてもいい。沖縄ではからしを添えるのが定番で、脂の甘さがきゅっと締まります。

豆知識|本来は6時間から7時間かける料理

農林水産省の郷土料理の解説によれば、ラフテーは全体で6時間から7時間かけて作るのが理想だそうです。つまり、そう気軽に作れる料理ではありません。この「時間がかかる」という一点が、このあとの話にずっとつながっていきます。

本土の豚の角煮と、どこが違うのか

いちばん大きな違いは、です。

本土で一般に売られている豚バラ肉は皮なしのものが多く、角煮も皮なしで作られるのが一般的です。ラフテーは、皮をつけたまま煮ます。時間をかけて煮込まれた皮は、ぷるんとしたゼラチン質に変わって、口の中で溶けるような感触になります。沖縄県栄養士会も、この皮の舌ざわりをラフテーの持ち味として挙げています。

なぜ沖縄は皮を残すのか。ここに、この料理のいちばんおもしろい話があります。

ラフテーは、中国の東坡肉(トンポーロー)を原型とする料理だとされています。東坡肉も、皮をつけたまま煮る料理です。

いっぽう日本の本土にも、長崎の角煮や鹿児島の豚料理など、中国料理の影響を受けたと考えられる煮込みがいくつもあります。ラフテーと本土の角煮は、似たルーツを持ちながら、それぞれの土地で違う形に育った料理と見るとわかりやすいと思います。どちらが本家という話ではありません。

違いは、皮だけではありません

お酒が泡盛です。本土の角煮が日本酒やみりんを使うところを、沖縄は泡盛。ラフテーらしい香りと風味は、ここから来ます。甘みに黒糖を使う作り方もあり、白砂糖だけの角煮に比べて、色にも味にも深いところができます。そして伝統的なレシピでは、煮汁にかつお出汁を使います。

ラフテー(沖縄) 豚の角煮(本土)
部位 皮つきの三枚肉(バラ) バラ肉。皮なしが一般的
残す ついていないことが多い
お酒 泡盛 日本酒・みりん
甘み 砂糖、黒糖を使う作り方も 白砂糖・三温糖
煮汁 かつお出汁を使う 水・ゆで汁が主体

コラム|しょうゆだけじゃない、味噌のラフテー

ラフテーには、味噌で仕立てるやり方もあります。琉球料理を長く教えてきた松本嘉代子さんによれば、味噌のラフテーはしょうゆのものより、冷めても肉が硬くなりにくいのだそうです。その特徴から、重箱のように時間を置いて食べる場面にも向くとされています。同じ料理でも、置かれる場所によって作り方が枝分かれしてきたんですね。

三枚肉・ソーキ・てびち。部位の呼び分け

沖縄そばのメニューを前にして、迷ったことはありませんか。三枚肉そばとソーキそば、何が違うんだろう、と。これは調理法ではなく、部位の違いです。

呼び名 どの部分か
三枚肉 皮つきのバラ肉。ラフテーと同じ部位です
ソーキ 骨つきのあばら肉。軟骨まで食べられる軟骨ソーキと、骨つきの本ソーキがあります
てびち 豚足。煮込むとぷるぷるになり、沖縄ではおでんの具にもなります

つまり三枚肉そばは、ラフテーに近いものがのった沖縄そば。ソーキそばは、あばら肉がのった沖縄そばです。どちらが上ということはなく、好みの問題だと思います。

ちなみに沖縄そばには記念日があります。1978年10月17日、「本場沖縄そば」の名称が正式に認められました。そこにちなんで、10月17日が沖縄そばの日になっています。

コラム|アグーと、あぐー

アグーは、琉球在来豚をもとに復元・選抜されてきた豚を指す言葉です。戦後の混乱と外来品種の流入でほとんど姿を消し、1981年の調査では約30頭が確認され、そのうち18頭が沖縄県立北部農林高校に集められたとされています。そこから交配を重ねて、戦前に近い姿へ戻されました。

あぐーはひらがなで、こちらは登録商標です。商標権者は沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)で、家畜改良協会が証明した琉球在来種豚アグーの雄を交配した豚に使われます。なお沖縄には複数のアグー関連ブランドがあり、事業者ごとに基準や呼称が違います。買うときに表記を見ると、少し解像度が上がります。

王朝の宴と、海を渡ってきた550頭

豚が中国から琉球にやってきたのは、14世紀の終わりごろだと伝えられています。1385年に察度王の使いが明から種豚を持ち帰ったという説と、1392年に福建から移り住んだ人たちがもたらしたという説があって、どちらとも決まっていません。沖縄県の資料も、両方の説を並べたまま書いています。

豚を煮る技が磨かれた場所は、王国の宴でした。

中国の皇帝から送られてくる冊封使という使節団は、400人から500人という規模で、半年ほど琉球に滞在します。琉球王国はその間に七度の大きな宴を開いて、国をあげてもてなしました。当時の記録には、冊封使をもてなすために一日に20頭ほどの豚が必要だった時期もあったと記されています。

当時の記録に「ラフテー」という料理名が出てくるわけではありません。ですので断定はできませんが、この宮廷料理の流れのなかで、豚をていねいに煮込む技法が育っていったと考えられています。

そして、戦後の話があります

内閣府の資料によれば、1938年に14万頭いた沖縄の豚は、戦争によって、1946年にはその一割を下回るところまで減ってしまいました。この知らせを受けとったのが、ハワイに暮らすウチナーンチュたちです。彼らは募金を集めて豚を買い、550頭を船に積んで故郷へ送りました。運んだ7人は「七勇士」と呼ばれています。嵐と機雷の海を越えて、豚たちは1948年9月、うるま市勝連平敷屋のホワイトビーチに着きました。

数年後、沖縄の豚は10万頭まで戻ります。うるま市には「海から豚がやってきた」という記念碑が建っています。この550頭が、いまの沖縄の養豚と豚食文化が立ち直る大きなきっかけになりました。

コラム|沖縄って、そんなに豚を食べているの?

「沖縄は豚肉の消費量が日本一」とよく言われます。ところが、総務省の家計調査(2023年から2025年の平均)を開いてみると、那覇市の豚肉の購入額は全国52市のうち51番目でした。ハムとソーセージにいたっては最下位です。ただ、ひとつだけ全国のトップに立っている項目があります。ポーク缶などが含まれる「その他の加工肉」で、全国平均のおよそ1.8倍。

この数字だけを見ると、「沖縄イコール家庭で豚肉をたくさん買う」というイメージとは、少し違うようです。ただし家計調査が数えているのは那覇市の二人以上世帯が家庭で買った分だけで、外食も、法事の仕出しも、行事の重箱も入っていません。沖縄の豚食文化の全体を測る数字ではない、ということです。

半日かけて煮る料理を、どうやって持ち帰るか

沖縄県栄養士会のレシピでは、豚三枚肉をまるごと50分ほどゆでて脂を落とし、それから角に切って、かつお出汁と泡盛と砂糖で煮ていきます。しょうゆは二回に分けて。箸でちぎれるところまで、弱火でじっくり。農林水産省の解説では、全体で6時間から7時間が理想とされています。

もともとは日常のおかずというより、保存食や客膳・法事料理として大切にされてきた料理です。農林水産省も沖縄県栄養士会も、そう位置づけています。お正月、清明祭(シーミー)、旧盆、法事。人が集まる日の料理です。

沖縄では、そうした日にウサンミ(御三味)と呼ばれる重箱を供えます。代表的な9品のひとつとして、皮つき三枚肉の煮付けが入ります。地域や家によって中身には違いがあります。ラフテーの味は、沖縄の人にとって、行事の記憶と結びついているんです。

もうひとつ、大事なことがあります。ラフテーはもともと保存食でした。暑い土地で日持ちさせるために、濃く煮しめる。時代とともに味つけはやわらかくなりましたが、「しっかり煮て、長く持たせる」という考え方そのものは変わっていません。

いま私たちがお届けしている真空パックのラフテーは、その考え方の延長線上にあります。半日かかる作業をお店が引き受けて、あとは温めるだけの形にする。旅先の食堂で食べたあの一皿を、家の食卓でもう一度出すための道具だと思っていただけたら、うれしいです。

まずはここから。ラフテーと、その仲間たち

最初の一品を選ぶなら、この3つから。どれも常温で保存できて、温めればそのまま食卓に出せます。

らふてぃー(200g)

らふてぃー(200g)

  • 200g
  • 常温
  • 賞味期限365日
  • ¥1,166(税込)

豚バラを、脂が抜けてやわらかくなるまで煮込んだ一品です。200g入りで、賞味期限は1年、常温で置いておけます。まずはラフテーそのものを食べてみたい、という方はここから。

ソーキ(200g)

ソーキ(200g)

  • 200g
  • 常温
  • 軟骨つき
  • ¥1,058(税込)

こちらは軟骨つきのあばら肉を同じように煮込んだもの。軟骨のこりっとした歯ざわりが加わるので、ラフテーとはまた違う楽しさがあります。同じく常温、賞味期限1年です。

沖縄そばよくばりセット×1(あさひ)

沖縄そばよくばりセット×1(あさひ)

  • 2人前
  • 麺つき
  • 食べ比べ
  • ¥1,598(税込)

三枚肉そばとソーキそばが1人前ずつ入ったセットです。半生麺が2食、そばだし、コーレーグースまでついてきます。三枚肉とソーキを同じ日に並べて食べ比べられるので、違いを知りたい方にはこれがいちばん早いかもしれません。

そばにする、ごはんにする

沖縄の豚は、そばにのせても、ごはんに混ぜても力を出します。おうちで沖縄の食卓をつくるなら、このあたりを。

沖縄そば(1人前)

沖縄そば(1人前)

  • 1人前
  • 麺つき
  • ¥486(税込)

まずは基本の沖縄そばを1人前。上のらふてぃーと合わせれば、三枚肉そばのできあがりです。

ソーキそば(1人前)

ソーキそば(1人前)

  • 1人前
  • 軟骨ソーキ
  • ¥702(税込)

軟骨ソーキと沖縄そばを一緒に楽しめる1人前のセットです。

じゅーしぃの素

じゅーしぃの素

  • 炊き込みごはん
  • 混ぜて炊くだけ
  • ¥486(税込)

じゅーしぃは沖縄の炊き込みごはんです。お米に混ぜて炊くだけ。ラフテーの隣に小さめのお椀で添えると、それだけで沖縄の献立になります。

泡盛のおともに、あと一品

沖縄では「豚は鳴き声以外はすべて食べる」と言われるほど、さまざまな部位が料理に使われてきました。皮も足も耳も、ちゃんと一品になります。

炙りソーキ(あさひ)300g

炙りソーキ(あさひ)300g

  • 300g
  • 炙り仕上げ
  • 大きめ
  • ¥1,426(税込)

煮込んだ軟骨ソーキを炙って仕上げた、少し贅沢なサイズです。量があるので、家族で囲む日やお酒の席の主役に向いています。

琉球郷土料理 てびち(豚足煮込み)SP 600g

琉球郷土料理 てびち(豚足煮込み)SP 600g

  • 600g
  • 豚足
  • 温めて
  • ¥1,166(税込)

てびちは豚足の煮込みです。皮のぷるんとした食感が持ち味で、沖縄ではおでんの具としてもよく出てきます。お鍋に移して温めてから召し上がってください。

赤マルソウ 豚肉みそ 140g

赤マルソウ 豚肉みそ 140g

  • 140g
  • ごはんのおとも
  • ¥529(税込)

ごはんのおともに、おにぎりの具に。沖縄の家庭でおなじみの甘辛い肉みそです。小さいので、まず一つ試してみるのにちょうどいい大きさです。

あぐー豚ポークカレー 180g

あぐー豚ポークカレー 180g

  • 180g
  • レトルト
  • ¥486(税込)

あぐー豚を使ったレトルトカレーです。手に取りやすい価格なので、詰め合わせにも入れやすい一品です。

しま豚ジャーキー 小 12g

しま豚ジャーキー 小 12g

  • 12g
  • おつまみ
  • 配りやすい
  • ¥255(税込)

泡盛やビールの横に置きたい、小さなジャーキーです。かさばらないので、数をそろえて配るのにも向いています。

旨辛、食べる島ラー油

旨辛、食べる島ラー油

  • 具入り
  • 薬味
  • ¥1,296(税込)

ラフテーにはからしを添えるのが沖縄の定番ですが、もう少し攻めたいときは具入りの島ラー油をひとさじ。ごはんにも豆腐にも合います。

目的別のえらび方

こんなときに おすすめ 価格帯
ラフテーをまず食べてみたい らふてぃー(200g) ¥1,166
三枚肉とソーキの違いを知りたい 沖縄そばよくばりセット ¥1,598
おうちで沖縄そばを作りたい 沖縄そば1人前+らふてぃー ¥1,652
家族で囲む日のごちそうに 炙りソーキ300g/てびち600g ¥1,166〜1,426
職場に配りたい・数をそろえたい しま豚ジャーキー小/あぐー豚ポークカレー ¥255〜486
ごはんのおともがほしい 豚肉みそ/じゅーしぃの素/食べる島ラー油 ¥486〜1,296

ご注文の前に、お伝えしておきたいこと

安心してお使いいただけるように、先に知っておいていただきたいことをまとめました。

温め方について

基本は袋のまま湯煎で温めていただくのが、いちばん失敗がありません。電子レンジをお使いの場合は、必ず袋から出して耐熱容器に移してください。加熱の仕方は商品によって違いますので、最終的にはパッケージの表示にしたがっていただけますようお願いします。

冷えているときの見た目について

商品によっては、冷えた状態で脂や煮汁が白く固まっていることがあります。傷んでいるわけではありませんので、しっかり温めていただければ本来のとろみが戻ります。

のし・ギフト包装について

申し訳ありません、現在ご用意がありません。贈りものにされる場合は、いったんご自身のお手元にお届けして、包んでお渡しいただく形をおすすめしています。

生のものはお送りできません

生のあぐー豚や、お店で炊いたばかりのラフテーはお届けできません。ここに並んでいるのは、常温で日持ちする形にととのえた商品です。旅先で食べた一皿そのままとはいきませんが、いつでも温め直せるという強さがあります。

まとめ|皮を残して、泡盛で

ラフテーとは、皮つきの豚バラを泡盛とかつお出汁で煮込んだ、沖縄の一皿です。本土の角煮とはよく似た煮込み料理で、ラフテーに使われる部位が沖縄でいう三枚肉です。琉球王国時代の中国との交流のなかで育まれ、戦後にはハワイから送られた550頭の豚が沖縄の養豚復興を支えました。その流れの先に、いまの重箱と食堂の丼があります。

半日煮込むのは大変ですが、その手間を引き受けた商品なら、温めるだけで食卓に出せます。まずはらふてぃー200gから、気になるものを試してみてください。10,000円(税込)以上のご注文で送料無料になりますので、ほかのお土産とのまとめ買いもおすすめです。

※価格・在庫は変動する場合があります。送料など最新情報はご利用ガイドでご確認ください。

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